昨年、義兄が亡くなる1ヶ月半前に「わしはもう長くない、71歳まで生きて満足すべき」と言われたとき、返す言葉はなく「頻繁にお顔を見に来ます」と答えました。また、亡くなる5日前に「健康が回復したらまたお話ししましょう」と無責任な回答をしました。そのときの適切な回答は私には現在もわかりません。 先日の記事 … [もっと読む...] about 自分の気持ちに「気づく」ということ
終末期ケアの音楽療法
医療介護従事者が知っておくべき「逆転移」とは?
逆転移について 音楽療法も含めセラピーとは、セラピストとクライエントの関係性の中で起こることであり、その間に育まれるラポール(rapport, 相互信頼)が最も重要な要素である。関係性を築くと口で言うのは簡単だが、実際には難しく複雑なプロセスを経なくてはならない。人と人が関わりを持つとき、国籍、人種 … [もっと読む...] about 医療介護従事者が知っておくべき「逆転移」とは?
自分の期待を「手放す」ということ
以前、横浜で緩和ケアとホスピスの音楽療法をテーマにした講演をした際、興味深い質問がありました。 90代の母が怒りを抱えてたまま、人生を終えることに悩んでいます。母は今、人生を振り返り、さまざまな苛立ちがあるようです。その不満や怒りを家族に何度も繰り返し言うののですが、家族としても聞くのがつらいです。 … [もっと読む...] about 自分の期待を「手放す」ということ
ブッシュ元大統領が人生の最期に聴いた歌 ー “きよしこの夜”
数日前、日本からワシントンDCの自宅に帰宅した。時差ボケのまま犬の散歩に行くと、久々のワシントンDCの風は冷たく、クリスマスツリーの香りがした。議会議事堂前を通ったとき、風で大きく揺れるアメリカ国旗が目に入った。 1時間ほど散歩した後議会議事堂の前を通ると、国旗がハーフマスト(半旗)になっている … [もっと読む...] about ブッシュ元大統領が人生の最期に聴いた歌 ー “きよしこの夜”
1回きりの音楽療法がホスピスの患者さんに与える影響とは?
ホスピスで音楽療法をしていると、患者さんとの出会いが1回だけという場合があります。出会った時点で死が近い状態にある患者さんもいれば、初回のセッションではわりと元気だった人が、突然状態が悪化し、2度目のセッションを行う前に亡くなることも多々あります。では、1回だけの音楽療法にどれだけの効果があるのでしょ … [もっと読む...] about 1回きりの音楽療法がホスピスの患者さんに与える影響とは?
終末期の患者さんに 寄り添う家族にも音楽を
音楽療法士の重要のなポイントのひとつに「家族の心のケア」があります。患者さんだけではなくてその患者さんを介護する家族もケアする。これも緩和ケアであり、ホスピスケアです。 たとえば、気持ちを共有することはとても重要なのですが、「家族同士で気持ちを共有しましょう」と言ってもなかなかすぐにはできません … [もっと読む...] about 終末期の患者さんに 寄り添う家族にも音楽を
人生を振り返って その意味を自分で見つける
私たちセラピストの役割は、本人が答えを見出せる環境を作ることなのです。それを英語で「エンパワーメント」といいます。これがセラピーにおいてとても重要なことであり、最も本質的なことです。つまり「自分の人生の答えを自分で見つける」、それを支えるということです。 ー「みやざき中央新聞」 … [もっと読む...] about 人生を振り返って その意味を自分で見つける