人生で最も難しいことのひとつは、「不確かさ(uncertainty)と生きる」ということだと思う。でもこれは人生の特質であり、避けることはできない。
そして死と直面したとき、この感覚はさらに高まる。いつまで生きられるのか、どのように最期が訪れるのか、痛みがひどくなることはないか…、誰にもわからない。自分の人生をコントロールできない感覚だ。末期の病気と共に生きるということは、不確かさと生きることなのだ。
そんな日々を送るホスピスの患者さんたちが私に教えてくれたことは、「今を大切に生きる」ということ。過去や未来を考えることは大切だけど、そのために今を見失ってはいけない。ロシア人の作家トルストイが言ったように、私たちにコントロールできるのは「今」だけであり、それが最も重要な時間なのだ。
There is only one time that is important — Now! It is the most important time because it is the only time when we have any power.
~Leo Tolstoy
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