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音楽療法日記|グリーフサポートと終末期ケア|佐藤由美子

グリーフサポートと音楽療法|人生の最期に聴く音楽

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私がホスピス音楽療法士になった理由

「なぜホスピス音楽療法士になったのですか? 」と患者さんやそのご家族によく聞かれます。

音楽療法の進んでいるアメリカでも、音楽療法に馴染みのない方は沢山います。音楽療法という言葉は聞いたことがあっても、脳損傷がある患者さんや、自閉症の子供を対象に利用される療法だと思っている方が多く、まさかホスピスに音楽療法士がいるとは驚いた、という方がほとんどです。ですから、ホスピス音楽療法士のような変わった職業についたのはなぜ? と皆さんが思うのでしょう。

私のホスピス音楽療法士としての道のりは、1冊の本からはじまりました。バージニア州にあるラッドフォード大学院在学中、音楽療法のクラスの課題の一つとして、セルフヘルプ・ブック (自己修養本) を読む必要がありました。その当時私は「セルフヘルプ・ブック」というものが何なのかさえ知らなかったので、アマゾンのサイトで「セルフヘルプ・ブック」を探索してみたのです。すると、出てきた数十冊の本の中で、一番最初に目に留まったのが「チベット生と死の書 」という本でした。とても不思議で興味深いタイトルだと思ったので、この本が課題に適切かどうかを教授に確かめた後、注文しました。その時、まさかこの1冊の本が私の将来にどれだけ影響を与えるかなどと、知る由もありませんでした。

ちょうどその頃、音楽療法のインターンシップに応募しなければいけない時期でもありました。米国認定音楽療法士になるためには、6ヶ月間のインターンシップを終了し、認定試験を受ける必要があります。アメリカでは、病院、学校、ホスピス、介護施設、リハビリテーション施設、精神病院など、様々な施設で音楽療法のインターンシップの場が設けられています。しかし私は、将来どのような場所で働きたいかなど全く検討もつかなかったため、どこに応募すればいいのか迷っていたのです。

そんな時、頼んでいた本が届きました。課題の要約文を書くために買った本でしたので、なるべく早く読んでしまおうと思っていましたが、なかなか進まなかったのです。なぜなら、本の内容である「死と死に方」は、興味深いテーマであったと同時に、とても怖いことでもあったからです。

私はそれまで死んだ人など見た事もなかったですし、お葬式にさえも行ったことがありませんでした。しかし、死というものは人生において避ける事が不可能なものだと、常に頭のどこかにあったのは確かです。たとえ死の話題を避けても、「death (死)」という言葉をなるべく使わずに、他の言葉を使っても、これは絶対に避けられないものなのです。

「どっちにしろ、私の大切な人も、私自身も、いつかは死ぬのだ」と思いました。

その時、奇妙なことが頭に浮かんだのです。

「もしホスピスで働いて、死の恐怖に直面したら、死を怖いと思わなくなるのではないか」と。

そして、ノースカロライナ州のホスピスでインターンシップをすることに決めたのです。6ヶ月間におよぶインターンシップは、体力的にも精神的にも消耗するような、衝撃的な経験でした。たくさんの患者さんとの出会いもありました。聴覚は最後まで残る感覚であることを教えてくれた患者さん。人は自分の死期を察するのだということについて、私にヒントを与えてくれた患者さん。そこで私は、ホスピスの患者さんと働く事、ホスピスにおける音楽療法の役割、グリーフカウンセリング、末期の病気、そして死について学んだのです。

死に直面した人々に関わるこの仕事は、全てのことを見直すきっかけにもなりました。自分のスピリチャリティーに関して(宗教ではなく、人生の価値観など)、キャリヤの目標、自分の長所や短所など、様々な事を考え直しました。こうした内省は不愉快でしたし、時には苦痛なこともありましたが、セラピストとして成長するためには避けて通れない過程だったのだと思います。

インターンシップの終わるころまでには、ホスピス音楽療法士としてやっていきたいという気持ちは確かなものになっていました。まだまだ沢山、この仕事から学ぶ事があると思ったからです。

このようにして12年前、私のホスピス音楽療法士としての道のりがはじまりました。それ以来、患者さんやそのご家族の方々から、生と死について沢山のことを学びました。これはおそらく、どんな本を読んでも学べなかったことではないかと思います。

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