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音楽療法日記|グリーフサポートと終末期ケア|佐藤由美子

グリーフサポートと音楽療法|人生の最期に聴く音楽

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「マインドフルネス瞑想」とは? 

マインドフルネス

マインドフルとは?

「マインドフルネス (mindfulness)」という言葉、最近日本でもよく聞くようになりましたが、どういう意味なのでしょうか?マインドフル (mindful)とは、「何かに気づく」という意味で、穏やかな気持ちを生み出すために、今この瞬間の体、心、感情に気づくことを指します。キーワードは「今この瞬間」( in the present moment)。

以前「寄り添うとはどういうこと?」で、”Being present(寄り添う・そこにいる)”の話をしましたが、マインドフルはこれと似ている観念です。英語では、”being present and mindful(そこにいて、気づく)”というように、ひとつのセンテンスの中で使われることもあります。

新型コロナウイルスの影響もあり、普段よりもストレスが溜まっている方が多いかと思います。アメリカのCDC(米疾病対策センター)は不安やストレスを軽減する方法がいくつか紹介していますが、そのひとつが “Meditation (瞑想)”です。

マインドフルネス瞑想を試してみたい人へ

ジョン・カバット・ジンは、マサチューセッツ大学医学大学院教授でアメリカに瞑想やマインドフルネスを広めたことで知られています。彼はマサチューセッツ大学に “Mindfulness-Based Stress Reduction Clinic (マインドフルネスをベースとしたストレス低減センター)を立ち上げ、アメリカの医療界に瞑想の効果を広めました。

カバット・ジンが行っている瞑想は、”guided meditation(ガイド付きの瞑想)”と呼ばれるもので、ガイドの声を聞きながら瞑想します。日本語では「マインドフルネス瞑想」と訳されていることが多いようなので、ここではこの言葉を使いますが、guided meditation にはさまざまな種類があり、音楽療法のセッションでも活用することがあります。

カバット・ジンの瞑想法は、特に病気の人、ストレスや不安のある人、疼痛ケアが必要な人に活用されることが多いのですが、健康な人にもお勧めです。実際に試してみたい方には、「4枚組のCDで実践する マインドフルネス瞑想ガイド」(北大路書房)があります。CDを使って実際にトレーニングをするためのリソースです。

レビューを見ると、「時間がかかる」とか「もっと簡単にできるものはない?」という感想がいくつかありますが、瞑想のトレーニングとは必ずしも楽なことではありません。楽器の練習と同じく、瞑想も繰り返し頻繁に行う必要があります。逆に、簡単に瞑想ができるようになるとか、マインドフルネスができるようになる、というようなことを宣伝している人がいたら要注意だと思います。

とはいえ、カバット・ジンの瞑想は誰でもできますので、興味のある方はぜひ試してみてください。理論的なことについて詳しく知りたい方は、「マインドフルネスストレス低減法」(北大路書房)をお勧めします。

まずはセルフケア(自分を思いやること)が大切

パンデミックが世界中で広まる今、メンタルヘルス(心)のケアがとても大切です。まずはセルフケアを忘れず、ストレスが溜まっているかもしれない人が周りにいたら、チェックインしてみてください。チェックイン(check-in)というとホテルの宿泊の手続きかと思いますが、ここでいうチェクインする(check in with)とは、「元気にしてる?」「大丈夫?」と声をかけ、状況を知り、その人のことを想っていることを伝えることです。実際に会えなくても、電話やメールでOK。これからしばらく不安な中での生活が続くと思いますが、助け合って乗り越えていきましょう。

Stay safe and be well…

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