
先日、NHKオーディオドラマ『ミュージックセラピスト』の収録のため、NHK放送センターに行ってきました。
収録日の朝スタジオで、ドラマの中で使われる歌を7曲ほどギターやピアノの伴奏で唄いました。その後、役者さんたちの収録に立ち会わせていただきました。
オーディオドラマの出演者の数は大抵8、9人だそうなのですが、このドラマの場合子役も含めて20人。
なぜそんなに出演者が多いのかというと、『ミュージックセラピスト』には『ラスト・ソング』で書いた患者さんやご家族の他にも、私の家族や大学時代の恩師などが描かれているからです。
登場人物の多くは、すでに亡くなった人たち。役者さんたちの演技を聞きながら、彼らのことを思い出しました。 そしてまるで、彼らに一時でも魂が宿ったかのような不思議な気持ちになりました。



音楽療法とは、私たちセラピストと患者さんとの関係の中で生まれるものです。
どのような関係においても、人間関係とは “two-way street”(相互的関係)であり、”one-way street”(一方通行)ではありません。
ですから音楽療法士は患者さんから学び、成長してゆくのです。
このドラマを通じて、私が彼らから教わったことを皆さんに伝えることができればと思います。
『ミュージックセラピスト』はNHK-FMラジオで5月23日の午後9時から放送されます。
放送はインターネットラジオ「らじるらじる」でもお聴きになれます。
*収録の日の写真はこちらにUpしました。
ミュージックセラピスト
この世界には、言葉より「音楽」でしか伝わらない想いがある。
【NHK FM】
2015年5月23日 午後9時~午後9時50分(全1回)
【出演者】
藤本喜久子 草村礼子 岡本富士太 重松収 佐藤直子
沼田爆 中野英樹 萩原利映 内田健介 海本きくえ
大村波彦 若狭勝也 ほか
【原作】
佐藤由美子
「ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽」
【脚色】
井出真理
【音楽】
菅谷昌弘
【スタッフ】
演出:佐々木正之
技術:大塚茂夫
音響効果:岩崎進
【あらすじ】
ミュージックセラピストとは、まだ日本では馴染みの薄い「音楽療法士」のことである。音楽によって、患者の心を治療する人たちだ。アメリカのホスピスで緩和ケアの音楽療法士として10年間働き、1200人の死を看取り、7200人の患者と接してきた佐藤由美子さん。続きはこちらから
ミュージックセラピストの放送の後も毎週オーディオドラマを聴いていますが、
ミュージックセラピストは実によくできた番組だったと思います。年間でも最優秀番組の候補と思われます。出演者の熱演、脚色・音楽・演出・技術など日本を代表するスタッフに恵まれたこと、そして何よりも実話をまとめた感動的な原作本、由美子さんの見事な選曲と慈愛に満ちた歌声があったからこそできた作品です。
再放送もあり得ると思いますが、テレビドラマや映画化にも期待したいです。
水谷昇一
ありがとうございます。先日放送された「シュガー・ソネット」はお聴きになりましたか?「ミュージックセラピスト」のディレクターさんの作品で、興味深い内容でした。音楽もとてもよかったです。
佐藤由美子さま
こんにちは。
昨晩のラジオドラマ、音楽療法について初めて知り、感動しました。今までエレクトーンの先生から音楽療法士になることを勧められる意味で、何度も名前は聞いていましたが、ずっとピンときていませんでしたし、どういったことをするかも全く知りませんでした。
ラジオドラマを聞き、音楽と癒しが融合されたものがあると知って、うれしくて泣きました。そしてエレクトーンの先生がなぜ勧めていたかも、よくわかりました。
ラジオドラマ放送終了後に音楽療法について、日本語・英語のサイトをざっと読みましたが、ある英文の中で、音楽療法にはまず確固たる技術が必要といった文を読んだ時はある意味ショックでした。
たしかに、技術があってこそ、音楽療法をする人の思いも「”祈り”の流れに乗っていく」のだと思います。そして、感情だけでこの療法が行えるように勘違いしていた自分があったから、私はショックだったのだと思います。
何よりも、佐藤さまが常に「クライアント」に視点を置いている様子がこの職業を表していますよね。
まさに人生の岐路に立っている私にとって、音楽療法が本当に最後までやり抜くことができるか、静かに考えたいと思います。
また、佐藤さんが書かれた本も読んでみます。
様々な気づきをありがとうございました。
亀田さん、メッセージありがとうございました。音楽は誰もがアクセスできるもので、その力はいろいろな形で利用できます。しかし、「音楽療法」として対象者のニーズに対応するために音楽を使うには、トレーニングが必要です。音楽療法をやりたいという気持ちを大切にしつつ、じっくりと考えていただければと思います。
佐藤由美子様
FMシアター『ミュージックセラピスト』(2015・5・23)を聴かせていただきました。
この作品に対するスタッフと出演者皆様の並々なぬ熱演に感謝したいと思います。
前回のラジオ深夜便の放送も素晴らしかったですが、今回の佐藤さんの『ラスト・ソング』を原作にしたラジオ・ドラマは本当に感動的でした。
特に最後に紹介された沖縄に疎開され、肉親を失った時子おばあさんのエピソードは胸を撃ちました。認知症や鬱病にこれほど音楽療法が効果的だとは驚くべきです。全体を通して、佐藤さん役を演じていたナレーターの声優、そして、時子おばあさんを演じた声優の方は実に名演されていたと思います。さらに、戦後、時子さんが再婚された夫の米国人がベトナム戦争に徴兵され、帰還後もショックで病気になったこと。戦争がいかに庶民の心を苦しめるか、現代的なテーマでもありました。
ギターの伴奏で歌われた「浜辺の歌」や「故郷」が、認知症やアルツハイマーで苦しむ患者さんの過去の記憶を取り戻すのに役立ったことはじつに不思議です。それには佐藤由美子さんの慈愛のこもった聖母のような優しい歌声があったからだと思います。
お兄様を亡くされ、遺品となったギターを音楽療法の伴侶とされたことも素晴らしい知恵だと思いました。理解のある亡くなられたお兄様の、天からの目に見えない加護があるのではないでしょうか。
それから、元ジャズ演奏家に贈られた「テネシーワルツ」の歌声も実に素晴らしかったです。
佐藤さんはこれらの患者の方々に音楽療法をすることで、かえって自分こそが救われているのだと謙虚な述懐をされていらっしゃるのも、同感です。
元気をなくしたとき、録音させていただいたこのテープをこれからも何度も聴かせていただきたいと思っています。
日本にお帰りになられたこれからも、どうぞ素晴らしい「ミュージックセラピー」を日本の患者さんのために施していただきたいと念じています。
この作品の放送に加われたスタッフの方々もふくめ、ほんとうにありがとうございました。
吉野勝美
吉野さん、ご感想ありがとうございました。『ミュージックセラピスト』という素敵な作品を制作していただき、スタッフや出演者の皆さんに心から感謝しております。音楽療法には果てしない可能性があると思います。これからも多くの人に音楽療法を知っていただけるよう活動を続けていきますので、今後ともよろしくお願いします。
本日放送を拝聴させて頂きました。死出の旅を待つ、94歳の母親に重ね合わせて、名古屋の時子さんを見習い、安らかに送り出せるよう努めます、有り難うございました。
宮地さん、ラジオドラマをお聴きいただきありがとうございました。お母さまが安らかに旅立てるようお祈りしております。
いよいよ今週の土曜日ですね。 放送の後に様々な反響があるでしょうが、必ずしも称賛する意見だけではなく、誹謗・中傷・悪意にみちた反応もあるはずです。他人が有名になったり、脚光を浴びることに嫉妬をおぼえることがどのような善き人も持ち合わせているでしょうから。
それゆえに宗教が必要になったのかもしれませんね。私の好きな言葉に得意淡々、失意
泰然という語句があります。決して有名になっても驕らないことが大切です。
佐藤さんにとってはこれからが大切ですのでしっかりと実力を蓄えて、患者さんおよびご家族の想いにこたえるセラピストへの道に精進してください。
何か教訓がましくなりましたが、放送を楽しみにしております。
星さん、いつもアドバイス&ご心配ありがとうございます。幸いなことに、私は人との出会いにとても恵まれていると感じます。星さんのように助言してくださる方や応援してくださる方に囲まれています。このドラマを制作してくださったみなさんからも、多くのことを学びました。私も放送を楽しみにしています。