先日の記事で、科学的な根拠のないがんの「免疫療法」について書きました。その後、「免疫細胞療法のエビデンスは確立されていないけど、患者さんにそれを提供することに問題はない」というコメントが届きました。 皆さんの中にもそう感じている人がいるかもしれません。実際日本ではこのような根拠ない治療が普通に行 … [もっと読む...] about 日本ではインチキ医療が通用するのに、「自由の国」アメリカでは医療が厳しく規制されている理由
倫理と権利
「免疫療法」について知らなかったこと
免疫療法とは? 本庶佑教授のノーベル賞受賞が決まってから、がんの「免疫療法」の話題を目にすることが多くなりましたが、そもそもがんの「免疫療法」って何なのでしょうか? アメリカでも最近、 … [もっと読む...] about 「免疫療法」について知らなかったこと
「音楽療法は嘘くさい!」と言われる理由
「音楽療法は嘘くさい!」とか「音楽療法なんて信じない!」という怒りのメッセージが届くことがあります。話を聞いてみると、彼らは音楽を聴くだけで「ガンが治る」とか「認知症にならない」という話をどこかで聞き、それを「音楽療法」だと勘違いして怒っているのです。 「音楽を聴くだけで〇〇〇になる」という話を … [もっと読む...] about 「音楽療法は嘘くさい!」と言われる理由
死に逝く人は「死」を恐れない?
2009年の夏、福島で農業を営んでいた祖父を訪ねた。そのときに交わした会話を、私は今でもよく思い出す。 「畑に行って、帰ってこなければ本望だ」 仏さまの前にあるこたつに座り、祖父は笑って言った。よくよく話を聞くと、冗談ではないようだった。祖母が数年間寝たきりになり、そのまま亡くなった姿を見 … [もっと読む...] about 死に逝く人は「死」を恐れない?
延命治療の代わりにできること
先日の記事、「『看取り』から『見送り』へ-終末期ケアは誰のためのもの?」は多くの反響がありました。人生最期のケアについて考えるとき、患者さん本人の意思を尊重することが大切だという考えは、多くの人が共感することだと思います。 近年、なるべく自然に穏やかな最期を迎えたい、と望む人が増えているように思 … [もっと読む...] about 延命治療の代わりにできること
「看取り」から「見送り」へ
アメリカのホスピスで10年間音楽療法士として働き、日本に帰国した当初、多くの人に聞かれた質問があります。 「今まで何人を看取りましたか?」 私には最初その質問の意味がわかりませんでした。「看取り」は日本語独特の表現で、英語にはない言葉だからです。 アメリカをはじめとする欧米諸国でより … [もっと読む...] about 「看取り」から「見送り」へ
病院に行く前に知っておきたい、「患者の権利」とは?
最近よく話題になる「セカンドオピニオン」。主治医以外の医師に診断や治療の意見を聞くことです。日本ではいまだに拒否反応を示す医師もいるそうですが、これは患者にある当然の権利です。 セカンドオピニオンのほかにも、さまざまな「患者の権利」があることをご存じですか? 欧米では当たり前のこととして考えられ … [もっと読む...] about 病院に行く前に知っておきたい、「患者の権利」とは?