「医療現場だけではなく、福祉の現場でも心のケアが必要」
「心の面のサポートは専門職の必要性を感じる」
など、沢山のコメントが寄せられました。多くの人が心のケアの必要性を感じていることがわかります。
数年前に行われた「がんナビ読者調査」でも、「心のケア」を求める声が多かったそうです。
「患者やその家族の話をもっと聞いてほしい」
「再発への不安にどう向き合ったらよいのか教えてほしい」
「心のケアを行うシステムを構築してほしい」など。
このように患者さんやご家族は心のケアを求めているのに、日本の医療現場ではそれが置き去りになっているのはなぜでしょうか?
この問題に関して私もずっと考えてきましたが、その大きな理由のひとつが「心のケア(精神的サポート)」への理解の浅さだと感じています。「体のケアを行うには専門性が必要だけど、心のケアは誰でもできる」と考えている医療関係者は驚くほど多いです。
確かに、友だちや家族でも患者さんの話を聞いたり、共感することはできます。それと専門家の行うセラピーやカウンセリングは違うのですが、そこが理解されていないと感じます。
セラピーやカウンセリングというのは、一見ただ話を聞いているだけに見えるかもしれません。音楽療法の場合は、単に音楽を弾いているとか、一緒に演奏しているだけのように思われがちです。そのため、「誰にでもできること」という印象を与えるのかもしれません。しかし実際に「心のケア」を行うのは簡単なことではなく、専門的知識とトレーニングが必要です。そのことへの「気づき」がまずは第1歩だと思います。
皆さんはどう思いますか? ぜひご意見をお寄せください。
心のケアとは少し違うかもしれませんが、音楽療法を受けて、双極性障害が悪化して、中止した者です。分析的音楽療法を受けました。本当は秋からその勉強もする予定でしたが、悪化して断念しました。
心に関する音楽療法は難しいのだと感じました。難しいとは、できないという意味ではなく、専門にやってきた人でさえ、コントロールがきくとはかぎらないのだということ。
私自身、音楽療法の怖さを自分で体験しました。
だからこそ、心のケアはさんも誰でもいい、ではなく、専門の勉強なり経験をしてきた人が行うべき者だと思うのです。
心は、見えませんから。