
先日、映画『デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり』上映会に行ってきました。その後のトークショーでは、香山リカさんとピーター・バラカンさんと、音楽療法や音楽の力などについてお話しさせていただきました。
この映画は、1997年にアカデミー賞を受賞した映画「シャイン」のモデルとなったピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットと妻ギリアンのドキュメンタリーです。
「シャイン」は印象深い映画だったので内容は覚えていましたが、このドキュメンタリーを見て初めてデイヴィッドの人柄がよくわかりました。彼はとても純粋で優しい心の持ち主なのですが、同時にとても賢く、私たちに多くを教えてくれます。
デイヴィッドは子どもの頃から天才ピアニストと呼ばれていました。でも、20代で統合失調感情障害の診断を受け、11年間を神経科病院で過ごすこととなります。その間、ピアノを弾くことは許されなかったそうです。
音楽は彼にとって、水や空気のようになくてはならないものなのでしょう。演奏しているときの彼はとても生き生きしていて、その音色には彼の人間性がそのまま表れています。
もし、あなたにとって音楽が娯楽以上のものだとしたら、デイヴィッドの音楽やストーリーに心打たれること間違いありません。映画は3月3日公開となりますので、ぜひ足を運んでみてください。