アメリカのホスピスで音楽療法士として働いていた時、患者さんやその家族の方々に、日本の歌を歌ってくれないかとたびたびリクエストされました。そんな時よく歌ったのが「浜辺の歌」です。この曲はご存知のとおり、昔を振り返る歌なので、ホスピスにとてもふさわしい曲です。
浜辺の歌作詞:林古溪作曲:成田為三
あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ 忍ばるる
風の音よ 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も
ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ 忍ばるる
寄する波よ 返す波よ
月の色も 星のかげも
「浜辺の歌」はとても美しい歌です。時には、私がギターやハープの伴奏でこの曲を歌いながら、患者さんがオーシャンドラム(またの名をサーフドラム。波の音を再現した擬音楽器)などの楽器を弾いたりします。またある時は、患者さんと歌詞の話をする場合もあります。それによって、患者さんが自分の思い出を語るきっかけにもなるからです。
死を直面した人々にとって、過去を振り返るというのは自然なことで、自分の人生を理解する上でとても重要な過程です。音楽療法士が音楽を使って回想法を行うことを「Musical Life Review (音楽回想法)」といいます。音楽回想法では、患者さんの知っている曲を使うのが一般的ですが、中には国境や言語の違いを超えて、人々の記憶を呼び起こす力のある歌があります。「浜辺の歌」は、そのような素晴らしい歌のひとつです。
浜辺の唄は私の在住している神奈川県辻堂海岸で作曲の林古渓が子供の時を回想した
といわれております。 私は緩和ケア病棟の傾聴ボランティアをはじめました。
今日ラジカセを購入しましたので、次回には患者さんに唱歌・演歌等を聞いていただきます。 あまり高尚な音楽はわかりませんので、今後はアドバイスをお願いします。
「浜辺の唄」はいい曲ですね。基本的には、患者さんやご家族が聴きたい曲を聴かせてあげることが一番ですので、まずはそこからはじめればいいかと思います。頑張ってください。
「村ポチ」させていただきます。よろしくお願いします。
ありがとうございました! こちらこそ、よろしくお願いします。