ホスピスで音楽療法をしていると、患者さんとの出会いが1回だけという場合があります。出会った時点で死が近い状態にある患者さんもいれば、初回のセッションではわりと元気だった人が、突然状態が悪化し、2度目のセッションを行う前に亡くなることも多々あります。では、1回だけの音楽療法にどれだけの効果があるのでしょ … [もっと読む...] about 1回きりの音楽療法がホスピスの患者さんに与える影響とは?
音楽回想法
人生を振り返って その意味を自分で見つける
私たちセラピストの役割は、本人が答えを見出せる環境を作ることなのです。それを英語で「エンパワーメント」といいます。これがセラピーにおいてとても重要なことであり、最も本質的なことです。つまり「自分の人生の答えを自分で見つける」、それを支えるということです。 ー「みやざき中央新聞」 … [もっと読む...] about 人生を振り返って その意味を自分で見つける
「人生は野球みたいなもの」ホスピスの患者さんが語った幸せな生き方の秘訣
先日、荒井裕樹さんと対談する機会があった。そのとき彼がこんなことを言った。 「人間関係って『物理的な近さ』とか『会っている回数』とか『血縁関係』とかを越えちゃう部分があるんですよね」 今までホスピスで多くの人々に出会ったが、一回会っただけでも忘れられない患者さんが大勢いる。彼らが残した言葉 … [もっと読む...] about 「人生は野球みたいなもの」ホスピスの患者さんが語った幸せな生き方の秘訣
「浜千鳥」~戦死した父親を探して
先日、静岡県三島市で行われたイベントで講演した。その時、熱心に講演を聴いている70代の女性がいた。優しい顔立ちで、白髪の髪を後ろでまとめていたその女性は、最後の質問コーナーで手を挙げた。「浜千鳥」という歌をどうしても聴きたい、と言うのだ。講演会で歌をリクエストされたのは初めてだった。 女性の名は … [もっと読む...] about 「浜千鳥」~戦死した父親を探して
沖縄戦を生きのびた患者さんが死ぬ前に後悔したこと
「ひとつだけ後悔があるの」 ある日、時子さんが言った。 「私の人生を、書き留めておけばよかった……」 思いがけない言葉だった。 沖縄戦を経験し、戦後アメリカに移住した時子さんは、戦争の経験を人に語ることはなかった。息子さんにさえ、つらい過去を明かすことはなかったのだ。だからこそ … [もっと読む...] about 沖縄戦を生きのびた患者さんが死ぬ前に後悔したこと
「芸術と科学のハーモニー講演会」で感じたこと
先日、愛知県武豊町民会館「ゆめたろうプラザ」で、講演会「音楽がある、人生がある 音楽療法の魅力~ラスト・ソングを求めて」を行いました。 武豊町では毎年、「芸術と科学のハーモニー講演会」が開催されています。近年講演を行った方は、金沢21世紀現代美術館元館長の蓑豊氏、脳科学者の茂木健一郎氏、昨年ノーベル … [もっと読む...] about 「芸術と科学のハーモニー講演会」で感じたこと
「浜辺の歌」- ホスピスにふさわしい日本の歌
アメリカのホスピスで音楽療法士として働いていた時、患者さんやその家族の方々に、日本の歌を歌ってくれないかとたびたびリクエストされました。そんな時よく歌ったのが「浜辺の歌」です。この曲はご存知のとおり、昔を振り返る歌なので、ホスピスにとてもふさわしい曲です。 浜辺の歌作詞:林古溪作曲:成田為三 … [もっと読む...] about 「浜辺の歌」- ホスピスにふさわしい日本の歌