あなたには、
人生の最期に聴きたい音楽がありますか?
ホスピスで1200人以上の患者さんを看取ってきた、
米国認定音楽療法士が語る感動のノンフィクションが誕生!
◆患者さんとの思い出の曲を軸に紡がれる物語
心あたたまる珠玉のエピソードを10篇収録。
♪言葉にできない想い ― 〝Love Me Tender〟
度重なる脳卒中が原因で言葉を失ってしまったマイク。
もう二度と、愛する妻に自分の想いを自分の言葉で伝えることができなくなった彼が望んだこと。
それは、「自分の代わりに妻に歌をうたってほしい」
―そして、愛の歌が届いたとき、彼に小さな奇跡が訪れる。
♪死という鏡 ― 〝千の風になって〟
「この病気に感謝してるんだ」
ALSという難病に苦しみながらもスティーブは言った。
家庭を顧みず、仕事一筋で生きてきた彼が最期に気づいた、
「人生で最も大切なこと」とは?
♪生きるということ ― 〝花~すべての人の心に花を~〟
心臓病とうつ病に悩み、家族とさえ口をきかなくなってしまった時子さん。
実は彼女は沖縄戦の生き残りだった。
戦争というつらく悲しい過去にとらわれ、
心を閉ざしてしまった彼女の心を解きほぐしたものとは一体?
「生きる意味」を問う、感動の物語。
◆聴覚は最期まで残る?
意識不明の患者さんにも、聴覚だけは残るということを知っていましたか?
末期の患者さん、残されるご家族のために思い出の音楽を届けることで、
悔いなく最期を迎え、言えなかった思いを打ち明けるきっかけになるのです。
最期まで音楽は届く、だからこそ音楽療法にも意義があるのです。
Reviews
聴覚は最期まで残る感覚だという説をご存じだろうか。死期が近く、話すことや目を開けるエネルギーすら残っていない人でも最後まで耳は聞こえているということを、ポプラ社より発売されている『ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽』を読み、初めて知った。ー薄井恭子(エキサイト)
かわいそうな、死んでいくお母さんではなくて、「歌好きだったお母さん」に戻る。記憶をすっかり失っていたハーブさんが「ジャズシンガーだったころの自分」に戻る。人間って、死ぬ直前にもう1回もとの人間に戻る。その力がもし音楽にあるとしたら。ー高橋源一郎(高橋源一郎の飛ぶ教室)