グリーフの原因とは?
今年アメリカでグリーフ(悲嘆)に関する調査が行われました。その結果、この3年間でグリーフを経験したと答えた人は、1084人中780人でした。グリーフの原因は下記のような結果でした。
- 家族(子どもや配偶者を除く)や親しい友人を亡くした—-32%
- 大切な関係(友人、恋人など)を失った—29%
- 家族が重い病気や慢性な疾患と診断された—23%
- ペットの死—20%
- 自分が重い病気や慢性な疾患とと診断された—15%
- 仕事やキャリアを失った—11%
- 家や所有物を失った—4%
- 配偶者やパートナーの死—3%
- 子どもの死—2%
この結果からもわかるように、グリーフの要因は様々です。大切な人との関係を失ったことによるグリーフが29%というのは、興味深いです。友人、恋人、家族など、「生きている人を失う」という経験もつらいものです。グリーフとは、大切な人が亡くなった時だけに起こるものではないことを多くの方に知って欲しいです。
グリーフへの期待と現実
また、グリーフとは「期限があるもの」と誤解している人も多いです。
調査結果によれば、58%が3か月内に回復しなければいけない、というプレッシャーを感じたそうです。ペットを失った人の81%、友人やパートナー(恋人)と別れた人の75%が同じように感じたとのことです。
では、どれくらいの月日が経てば、人はグリーフを乗り越えることができるのでしょうか? このテーマに関してはこれまでさまざまな研究が行われてきましたが、結論から言うと、グリーフの過程には個人差があるため、タイムライン(スケジュール)のようなものはありません。喪失によって起こる苦しみから回復に向かうまで、数か月かかる人もいれば数年かかる人もいます。
最後に、家族や友人がグリーフになっている時、どのようにサポートすればいいでしょうか? セラピストでグリーフワークを提供しているSchuurman氏は、こう言います。
アドバイスせずに一緒にいてくれる人が一番の支えになります。
コメント