一般法人日本メメント・モリ協会のフォーラム「緩和ケアを考える」で、心のケアやスピリチュアルケアに焦点を当ててお話ししました。体だけではなく、心のケアやスピリチュアルケアが大切だという考えは、全人的ケア(ホリスティック・ケア)と呼ばれ、緩和ケアやホスピスケアの基本となる考えです。
ただ、国内の医療では、患者さんやご家族への心のケアやスピリチュアルケアは置き去りになったまま…。フォーラムではそのような話が何度も出ました。
さて、スピリチュアリティーとはそもそも何なのでしょうか?
スピリチュアリティーには幅広い意味があり、日本語への訳が難しいため、国内では宗教と同じように解釈されていますが、両者は異なるものです。スピリチュアリティーとは神聖なものと自分、世界と自分との関係性を指します。他人を思いやる気持ち、感謝の気持ち、自分を生き生きとさせるもの、人生に意味を与えるもの。そういったものが、その人のスピリチュアリティーと言えます。
音楽やアートは人間のスピリチュアリティーの表現と言うこともできますので、これからも追及していきたいテーマのひとつです。
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