インターン時代の恩師のから何年かぶりに連絡がきた。
「音楽療法士にとって音楽は道具箱の道具。一番大切なのはセラピストの人間性だ」と私に教えてくれた人。今は退職し、海の見える町に住んでいるらしい。
彼は米国認定音楽療法士であると同時にグリーフカウンセラーでもあったので、本当にいろいろなことを教えてくれた。
この人に出会わなければ今の自分はなかったと思う。そういう人にどうやって恩返しすればいいのだろう?
“Pay it forward (ペイ・イット・フォワード)” という言葉を思い出した。
誰かに親切にしてもらったら、今度は自分が他の人に親切にする。
誰かに何かを教えてもらったら、それを誰かに与える。
それがアメリカ人がよく口にする「恩返し」の形。
今の私に唯一できること。
When you learn, teach, when you get, give.
学んだときは教えなさい。手に入れたときは与えなさい.。
マヤ・アンジェロウ(アメリカの黒人女性詩人、作家)